知る人ぞ知る理髪店"髪処田中屋"
まるで髪処 田中屋さんは秘密基地のような床屋さん。実際にお邪魔してみて、髪処 田中屋さんのある場所は自然にこまれた素敵な場所。
オーナーの田中さんにカットからヘッドスパまでお願いし、色々とお話をお聞きしました。
床屋さんの道に進んだきっかけや店を出店するまでの経緯など…
オーナーの田中さんにカットからヘッドスパまでお願いし、色々とお話をお聞きしました。
床屋さんの道に進んだきっかけや店を出店するまでの経緯など…
- 理容師になったきっかけ -
「おじいちゃんが床屋さんで、子どもの頃は家でおじいちゃんに切ってもらっててさ。それもきっかけなんだけど、ある日おじいちゃんが用事あって髪切れないって日に、はじめて床屋さんに行ったんだ。そしたら誰もいなくてね。笑 たまたま忙しく無い時間帯だったなんだけど。凄い落ち着いた空間で切ってくれて、それが凄く良かった。今もその人とは仲良くさせてもらってるよ。」
田中さんは冗談まじりに語ってくれましたが、それが髪処 田中屋さんのお客さん一人一人と接する時間を大切にするスタイルに繋がっているんだと思いました。
- 髪処田中屋という名前について…特に髪処という部分も気になるところ -
「わかりすいからというのも一つ。元々は"床屋"をスペイン語にした言葉を名前してたんだけど、何屋かわかんないって言われて 笑
じゃあ甘味処とか、髪結い処とかからとって、髪切るから髪処。」
これは僕だけか、髪処という二文字だけで床屋を想像させるところを不思議に思いました。髪だけなら美容室の可能性もあるのに、何故か男っぽいというか、渋いというか、床屋さんが思い浮かぶ。そこを聞いてみると、田中さんも…
「なんでだろうね?」
…という感じでした。
- 内装がお洒落でモダンな感じがしますが内装の拘りについて聞きしたところ -
「内装は自分でデザインしたからね。仲間と一緒に作ったんだ。壁もこだわったよ。」
詳しく聞けませんでしたが髪処というネーミングとミックスしたモダンで落ちついた空間。その不思議な感じのひとつは、床屋さんなのにバーカウンターがあること。それも少し尋ねてみると
「元々はバーにもしたかったんだよね 笑」
…と、田中さんの遊び心を感じました。
- 床屋さんでヘッドスパやってるのは珍しいと思うので、そこへの拘りなど是非教えてください -
「まだヘッドスパっていうものが確立されたばかりの時に資格を取り行って、講師として教えることもできるよ。色々なケアや癒しの時間を床屋さんで沢山ご提供できたら…と思ったこと。
頭皮に溜まった汚れを取れば、育毛剤や色んなケア剤も入りやすくなって効きやすくなるって効果もある。
美容室で髪を切った後に、ここにヘッドスパを受けにくる女性のお客さんも沢山いるよ。」
いくつかのヘッドスパ用品と工程を経て進むヘッドスパ。まず照明を暗くしてくれ糞ですが、その瞬間から床屋さんとは別の空間になったような感覚になります。ゆっくりと、静かに流れる時間。
まさにスパっていう感じで眠くなるほど癒しの時間でした。手の強さも調整してくれて、まさに頭がどんどん軽くなっていくような、気持ちいい時間でした。
- 床屋さんになって一番大変だったことを聞きできたら、練習、師匠、技術面…。例えばパーマとか難しそうなイメージです -
「大変だったと思うことは、無いかな。自分で決めたことだから、やるしか無いよねって感じ。なんでもそうだと思うよ。」
多くは語ろうとしなかったですが、田中さんが床屋という道を決めた時からきっと変わらない、静かな情熱に触れられた気がしました。
- 今流行りのフェードとGIカットの異なる点などがあれば教えていただきたいです -
「GIカットはもみあげをナナメにカットするスタイルなので、なんでそう呼ばれるようになったかわからないけど。フェードはコームをつかいながら刈り上げていって、グラデーションを作っていくようなスタイル。」
- 床屋の道具と美容師の道具って何が違うのか?特にハサミとバリカンについては気になるところです -
「ハサミを使う数が実は床屋さんの方が多かったりする。バリカンは美容師さんも使うけど、それは男性のお客さんを取り込むようになってからなんだよ。」
自分専用に作ったハサミを使っているそうで、見せてくれました。きっと自然にですが、さらっとカットするときのような手つきでハサミを持ったその手はとハサミは、シルバージュエリーを見ているかと思うようなかっこよさでした。
↑ナチュラルセットとカチっとしたバーバーセット
- 僕(RYO NAKAYAMA)の似合うヘアスタイルについて、どんなヘアスタイルが似合うと思いますか?お勧めがあれば知りたいです -
「パーマ。リーゼントっぽくするなら、長めのスタイルで後ろに流したり、前に出すのもいい。」
パーマをあてたことがない僕には自然でした。今回はカットとヘッドスパを田中さんにお任せし、納得の仕上がり。他にも短め刈り上げよりは長めが合いそう等、初対面の短い時間の中で僕の好みや相性のいいスタイルをズバリ当てる田中さんに驚きました。大満足です。
- 刈り上げ、特にボカシやグラデーションって難しいイメージがありますが、上手く切るコツはありますか? -
「コツ?んー、、、練習あるのみ。クオリティーもスピードも、そりゃあ速い人は短い時間でも綺麗にできるけど、とにかく数こなすしかないんじゃないかな。」
ここは多く語らない田中さん、職人魂を自然に感じました。
- 僕のスタイルにお勧めのセット材を教えてください -
「緩めのワックスとか、ムースとか。あんまりガチガチに固めないほうがいいよね?あとツヤがあるスタイルが合いそうだし、今の流行りでもあるね。」
おっしゃる通り、ライヴで崩れた時に直したりするので固めたくないし、ポマードを使ってる理由もツヤが出るから。一瞬で、僕の好みを見抜いドンピシャですすめてくれます。
- 床屋、理容師やってて良かったと思う瞬間など、いくつかあれば教えてください -
「沢山の出会いがあること。普段出会わない人と知り合って、こうやって色々な話ができるのが楽しい。」
髪型の話題で、小学生の頃から通っているお客さんの話をしてくれた。今は高校生で、髪型の変化だけでなくその方自身の成長していく姿が見れるのもまた嬉しいそう。お客さんとの気持ちを感じました。
- 田中さんの師匠はどんな人でしたか?尊敬する部分や、厳しい部分などなんでもあれば -
「師匠は沢山いるよ。俺は師匠達に恵まれてとというか、尊敬する部分はみんな沢山あるし、厳しいと感じた事はあまりなかったかな。」
師匠によってやり方やスタイルは違うのでは?それで悩んだことは?と質問すると、
「まぁスタイルの違いは師匠によってあったけど、みんな根っこにあるものは同じだね、床屋として。」
あまり詳しくは語りませんでしたが、田中さんが思う床屋さんのあるべき姿とは、田中さんと接していてなんとなくわかる気がしました。
お客さんとの会話をゆっくり楽しみ、癒しのひと時を作ってくれる。僕は髪の知識は当然ありませんが、ただ髪を切ることだけがお客さんの為ではない。そんな師匠たちだったのかなと、想像します。
- この場所にお店を出した理由とかあれば教えてほしいです。例えば地元愛みたいなのもあるのでしょうか? -
「んー理由か、もちろん地元も好きだけど、色々な理由があってね。ひとつじゃないんだ。ひとつは、東京から地元に帰ってきて、とある倉庫を自分たちで改造して床屋さんにしたんだ。それからお客さんも増えてきて、今の土地が見つかって、新しくお店を建てて今に至る。」
まるで髪処 田中屋さんは秘密基地のような床屋さん。実際にお邪魔してみて、髪処 田中屋さんのある場所は自然にこまれた素敵な場所でした。昼間は静かで、ツバメがたくさん飛び交っていた。そして夜は、田んぼでカエルが大合唱。
僕が産まれた青梅も田んぼがあり、毎晩カエルの大合唱を聴きながら寝ていた。個人的な話ですが、凄く懐かしい気分に浸りました。
- 趣味は、バイクと釣りとお聞きしてます。そこのところ詳しく -
「バイクは十代から乗ってる。色々なバイクに乗った。旧車、アメリカン、スポーツタイプ、トラッカー、、、。よく夜中の都内なんかを走ってた。今はCB250Rっていう最近のバイクに乗っていて、これはこれで乗りやすくていいよ。これからハンドルとか色々改造したいと思ってる。
釣りは趣味ってほどでもないよ笑。千葉は海があるから、たまに漁港とかでサバを釣って食べたり。魚屋さんで調理してもらってね。」
僕と同じニンジャにも乗っていたそう。すぐにみ違うバイクと出会い、長くは乗っていなかったそうですが、速さや重さなど、共感できる会話が盛り上がりました。
田中さん有難うございました。
ちなみに今回は実際、髪処田中屋さんで使用するホームページ撮影で、店内の撮影や実際に田中さんが仕事しているシーンを撮影。実際に完成したホームページがこちらです。
【髪処田中屋ホームページ】
www.kamitana.net
髪処田中屋
【髪処田中屋ホームページ】
www.kamitana.net
髪処田中屋
tel:0470-29-7677【予約優先制】
〒294-0826千葉県南房総市三坂105-3
【営業時間】9:30~19:30
【定休日】毎週月曜日・第2,3火曜日