イギリスに渡った日本のジャイヴダンサー"PONTINS"

エドワードジャケットの裾をクールになびかせ、投げ技などのアクロバットな演技で会場を盛り上げる光景。ライヴパフォーマンスやDJタイムに花を添えるペアダンサー"PONTINS"(ポンティンズ)
R&Rジャイヴの中でもUK発祥のTeddy boyスタイルにフォーカスし、ダンスだけでなくファッションやクルマ等をライフスタイルとしている。

二人で一つ…ペアダンサーPONTINS(ポンティンズ)のダンスは芸術的なアート…ワイルド且つ華麗な演技で会場に花を添える…

そのワイルドな演技には誰もが圧倒されますが、その一方でイベント会場では、初心者にも優しく手を伸ばし、ジャイヴの世界へ楽しく導いてくれる。

一般的にジャイヴはリードする男性がリーダー、それに対して女性はフォロワーと呼ばれるポジションでペアダンスを楽しみます。


"長年のペア"リーダーのPONTINS のGenkiさんとフォロワーのラビさん

長年ペアを組んできたからこそ解る具体的な目線で、みんなに優しくアドバイスをくれます。一対一のチームワークの大切さを物語り、言葉を交わさずして、それぞれのパフォーマンスを発揮できるという点ではダンス、音楽、スポーツ、仕事など様々な面で言える事かもしれませんが"二人で一つ"という部分にも今回着目したいところ。


まるで映画バックトゥザフューチャーやトゥルーライズの名シーン

僕が初めてPONTINSと出会ったのは、BOB藤原さんが主催していたJive レッスンイベント"holly teller jivin'"

[BOB藤原さんはパーティーイベントとジャイヴレッスンを融合させた独自のイベントを主催している。]

その頃の僕はロカビリーファッションもまだよくわかってない、ジャイヴも全くの初心者でした。そして…いざ、Genkiさんとラビさんがさっそうとフロアに入ってきた時の衝撃は、今でも覚えています。

「日本にTeddy boyがいた!あれがエドワードジャケットか!ステップを踏むラバーソール、それに合わせて舞うサーキュラースカート...」

まるで映画バックトゥザフューチャーやトゥルーライズのワンシーン等を想像させる。きっとそこは、ペアの二人だけが共有できる空間。

映画"トゥルーライズ"のダンスシーンはタンゴですが、感情を表した独特な動きやパフォーマンスが印象的…

つまり、ダンサーの感情や伝えたい想いが見る人達へと伝わっていくだと、僕はこのようにも捉えています。

そんな憧れるような世界を分かりやすくイメージさせてくれる映画の世界。会場では、それを実際に目の当たりにします。

そして、なにより楽しい雰囲気を大切に...PONTINSのジャイヴ指導では、周りを笑顔にさせ、いつも皆んなの笑い声で溢れています。

↑イギリスで開催された"Rock 'n' Roll Jive"コンテスト
2018年、2019年と続き、2年連続優勝を果たす。

genkiさんについて

genkiさんは人柄や振る舞いは紳士的ですが常に髪もファッションもTeddy boyスタイルを貫き通すという拘りを持ち、元祖のアメリカンスタイルを踏まえつつ実際にイギリスへ渡り、独自のスタイルに加え、現地のイギリススタイルにフォーカスしています。(一部個人的な主観も含む)


ラビさんについて

ラビさんも静かな人柄のような面もお持ちですが、それも時と場合…。ダンスで魅せるダイナミックな迫力にギャップを感じさせます。そして拘りが詰まった50s80sをミックスしたような現代に繋がるR&Rファッションが印象的。一部個人的な主観も含む)


僕個人が感じた印象

これらは僕個人の感想ですが、さらに個人的な感想を言うなら「genkiさんとラビさんはイギリスのスタイルと、アメリカのR&Rと50-80sなどのテイストが交わるペア」という印象で、特に僕が見たダンスシーンの印象は80sを表しているようにも感じました。


そもそもTeddy boyとは?そのファッションやカルチャー、ヘアスタイル等について

Teddy boyとは50年代後半にアメリカのロカビリーやロックンロールに影響を受けたイギリスの若者が築いた独自のR&Rカルチャー。


ロカビリーに、髪型やファッションも当時のイギリスならではの"少しPUNKな要素"も加わったような感じといいますか…


僕の主観的な話、例えばですが、ヘアスタイルであれば、アメリカのリーゼントもコンパクトでクールですが、Teddy boyは崩れ落ちるようにダイナミック。


ドレススタイルでも、男女ともにタイトなシルエットが多いですが、ジャケットの丈が長さを活用した独特な動きなど、何処か勢いを感じさせるイメージ。


そんな感じでJiveTeddy boyが作ったイギリスならではのスタイルがあり、細かくステップやリズムの取り方が違ったりアメリカのスタイルとは少し異なる。これは個人的に、アメリカのJ iveとルーツが違うからこその"幅広さ"でもあるかと思います。

Teddy boyJiveに関しては、もし機会をいただけるのであればもっと詳しくお二人から伺いたいと思います。深く、本当のリアルを知るために…


※kavという方はイギリスのJiveスタイルを作った人物。その方についても今後深掘りしていきたいです。


最後に現代のJivepについて

現代あるJivepのレッスンやイベントではそこでスタイルが分かれがちですが、色々とミックスし自分のスタイルを築き上げる人もいます。


それぞれのスタイルの話で、人によって異なりますが、いずれにしてもどこまで追求し、世界にのめり込めるか…


RYO NAKAYAMA


ご本人達からメッセージをいただきました。

ーgenkiさん(PONTINS)よりー

Jiveが踊れるようになると、ロックンロールの楽しみ方がまた一つ増えます!
踊ったことない人も、Jiveなんて知らないって人も、是非一度、イベントに遊びにいらしてください!


1.アーティスト名
Pontins(ラビ&Genki)

2.ジャンル
Rock'n'Roll Jive 

3.活動拠点
東京、イギリス

4.コンセプト
Wildest JIVE in Town
Let's Go! Rockin'n'rollin'!!

5.ステータス
Jiver

6.自身のスタイル
1970年代に大流行した、Teddy boy Jiveの魅力に取り憑かれ、Teddy boy style を追求している。

7.経歴
イギリスで毎年開催されるRock'n'Roll Jive  コンテストに出場し、2016年に3位、2018年、2019年に2年連続優勝を果たす。
その際、British Rock'n'Roll Jive のパイオニア、Kav kavanaghから、日本人初となる、公式ライセンスを授かる。
現在Jiveレッスンイベント、Wildest JIVE in Townを主催。