自身のロックンロールの軸を保ちながらも気の向くめまに様々なテイストを取り入れていく…
進化を重ねる現代ロカビリー
現代ロカビリーファッションではポップなカラー、またはクラシックなカラーを使い、それぞれが個性を出している。
特に女性ではファッションに集中してロカビリー路線を貫くも多いです。
例で言うとファッションやダンスから入る方が多いという傾向にあり、そこからライヴやイベントに参加する流れでしょう。とは言え、音楽もファッションも両方突き詰める方もいらっしゃいますし、女性はポップでエレガントなイメージ。
↑常に自身のスタイルを突き通す人もいれば、イベントに応じてロックンロールスタイルを気ままに楽しむ人もいる
「旧き時代の尖ったかっこよさ」「現代ならではのかっこよさ」
地域によってはロカビリーというライヴイベント等が定期的に行われているのと、キッカケは様々ですが、それらの音楽を聴いてるうちに、その世界に引き込まれる場合も。ちなみに僕達の活動拠点は福生や都内が中心です。国内では様々な都道府県、九州等もロカビリーが盛んなエリアが存在します。
ライヴイベント等で影響を受けた場合もそうですし、ライフスタイルでもロカビリーを聴くにつれ、ファッション自然とロカビリーのテイストが加わっていく。
イベントも含め、ロカビリーとして完全に切り分けた「尖ったかっこよさ」もあり…
ミックスした現代のイベントには「現代ならではのかっこよさ」があります。
↑ブルースをルーツに持ち、カジュアルでシックなスタイルで演奏する。フェドラハット等もスパイスの一つ
個人的な感想ですが現代のロカビリーファッションは古着ミックスしたりと、シルエットがルーズなんですが、どこかドレッシーな雰囲気。コーディネートによってはモードやドレッシーにも見えたりするんですよね。実際の50年代のロカビリーファッションはシックなイメージです。
流行に左右されず、時には流行を取り入れながらも軸はブレず、個々のファッション世界観を大切にする人が多く見受けられます。
ブランドの中でも一時的なコンセプトでロカビリーが取り入れられたり、やはりポップでクラシカルな感じがいつの時代にも人を引きつける魅力があるのだと思います。
ロカビリーの原点に戻るべきか?
それとも進化を追い求めるべきか?
そもそもロカビリーの始まりは?
アメリカの50s年代…タブーとされていたエルヴィスのパフォーマンス…それが若者達を狂わせた?
そもそもロカビリーが広まった一番のきっかけは、エルヴィスの登場が最初のインパクトが始まりかと。その当時、まだ地名度の低い彼が地元をツアーで周り、そこに居たteenや女性たちが熱狂したそう。
50s 当時はシンプルな時代でもありエリヴィスを含め、音楽のインパクトが大きかったとのではないか?とも思いますが、現代では人それぞれヴィジュアル的なインパクトが先行する風習があるのかもしれません。
古着で固めて当時のリアルさを再現する魅力、これも本物なのでポップ過ぎないかっこよさがあります。まさにそれが本来の50sファッションなので、ある意味、一つの正解にあたる地点なのではないでしょうか?
あなたの感じるままにロックンロールを演出
80年代の原宿"ローラー族"に纏わる日本独自のRnR
逆に当時のポップさを全面に出したスタイル、日本でいう70、80年代のいわゆる"原宿ローラー族"も現代のロックンロールのイメージとして受け継がれています。どちらかと言うと日本国内のロックンローラーのイメージは、このローラー系から来てる感じですかね。それらを適度にミックスしたファッションは新しいロカビリーに繋がり、ひろがっていきそうな気がするのと、個人的には最も個性が出て面白いと思います。
※原宿で街中で踊るロックンロール族
原宿が歩行者天国だった時代にそこで踊ってた人達がそう呼ばれていたそうで、この「ローラー」と言われる言葉はロックンローラーの略らしく、日本が作った造語のような感じですね。
実際に70、80年代で人々が踊ってた曲は50sのロカビリーではなく、例えるなら"矢沢永吉やクールスなど日本のロックンロール"なので厳密には、日本独自のロックンロールと言えるかと。この時代のイメージが今も日本に根付いていると考えても良いでしょう。
その年代問わず…"ジャパニーズ・ロックンロール"も含め、それぞれにしかないカッコ良さがあり、僕からしたら全て魅力に感じます。僕が、まだ産まれてもいなかった時代への遠い憧れでしょうか。
↑DJ RAW-HIDEさんのセレクトは全てヴィンテージレコード。
その筋金入りの拘りと時代を感じさせないファッションは、RAW-HIDEさんならでは
当時の少ない情報の中でイメージやアイディアが加わり独自に作り上げた日本のロックンロール
50sロカビリーは今見るとポップな雰囲気でクラシックで綺麗目、モードのようなイメージもありますが、現代は50-80sミックスされ、自由度が高く、楽しみがある。
イベントや、バンドのスタイル含め完全に切り分けられてたりもしますが、ミックスしたイベント、バンドを複数立ち上げ、コンセプトにその都度あわせながら両方楽しむ人も多く存在します。
↑小物類への拘り①想い入れのあるヴィンテージボタンをピアスにリメイクした例。ビビッドなカラーにもかかわらず、どこかシックな印象。
小物類への拘り②ブラス素材のヴィンテージリング
(共にHAPPY COMPANY FUSSA)
年代を感じる小物類やジュエリー
ヴィンテージアクセサリーをファッションに取り入れ、より一層、独自のワールドを築き上げる人も。現代においてもシャネルのヴィンテージアクセサリーなども根強いファンが多く、それらのジュエリー等もロカビリーが好きな人はかなりハマると思います。
あなたの気の向くままにロックンロールを演出
様々なルーツを伝えつつ現代に落とし込んでこそロカビリーも生き続け、旧くも新しい魅力として広がっていくと思います。
そして、今も尚つづく現代のイベント活動等、リアルな出会いから、ロカビリーはまた新しいカタチへと進化していくことでしょう。
RYO NAKAYAMA