HIROTO TACHIBANA

どんな時も音楽をやめる必要はなく末長く継続する「音楽は心の栄養」

ギターを手に取り場所を問わずアーティスト活動が出来る。ライヴと併用してSNS等のメディアを通してギターセッションを積極的に行なっているHIROTOさんを見ていると、勇気というかワクワクするような感覚を得ることができます。

「音楽は心の栄養」だと言うHIROTOさん…。お話しているうちに、その言葉の本質的な部品がだんだんと見えてきます。

ご本人にとってはごく自然な流れであったり、ある種の新しいチャレンジであったり…。

個人のギタリストの拘りを大切にし、他のアーティストへのリスペクトを忘れないHIROTOさんの話は、アーティスト活動している方に限らず、引き込まれます。

↑「音楽は心の栄養」

-以下、HIROTO TACHIBANAさんより- 

ギターは自己流からはじまったので基本的には独学です。「今思えば遠回りだったな…」とも思いますが、それから本を読んだりロジカルに基礎から学びました。最終的には独学とは言えないのかもしれませんが、あえて自分の苦手な部分に着目し、エレキギターに没頭。

得意な部分より苦手な部分に伸び代があるのではないかと考えたのがキッカケです。

得意な部分だけを追求していくと逆に行き詰まる時がある。苦手な事は最初は辛いし、はじめるのに勇気や覚悟がいるけど、いざやってみるとこれまで以上に成長を実感しやすい点。

"その中でも軸や拘りがある事"

僕はアコギのような音もエレキ1本で表現します。


そんな感じで、遠回りしたことで気付いた発見もあり、それからオリジナル曲を制作する発想に至ったのかもしれません。

ギターコーチとして、お伝えできる事は"苦手は伸び代"という部分や、僕自身が独学でつまずいていた時期があったからこそ、お伝えできる練習方法や考え方。

当たり前のことかもしれませんが、基本を重視しながらも目的や期間、その人求める演出や世界観をお聞きした上でのアドバイス等、一人一人に寄り添ったプランが大切なのではないかと考えます。

時には「尊敬するアーティストは?」という話や個人の趣味のような話も、方向性を定める上では大切な部分です。続けるには何か目標や目的を持つに越した事はないですからね。

「良い演者には、良い楽器が来る」という言葉を信じ"経験を積んで良い楽器を手にしたい"というのが僕個人のモチベーションで、今もその気持ちがあります。

ジャンルは明確に絞っていませんが、ブルースマンは楽器を手にした瞬間ブルースマンだと僕は感じています。場所、地域問わず、お客さんがいない場所でも…。つまり、いつでもどこでもアーティストになれる。

影響を受けたジャンルは多数ありますが、ギター1本というのはシンプルを追求する楽しみもあるんです。

歌詞に関しても「物事はシンプルではないからシンプルな言葉が響く」という考えがあり、伝え方であったり…、これは自論ですが今後コーチとしても僕が意識していく部分です。

もちろん、技術意外にもその人が理想とするスタイルや想像する世界があると思います。もしあの時、僕自身を理解してくれる先生がいたら、もっとギターが早く上達したかもしれません。

 離れた場所でも交流が深められるギターセッション

それから「自分がほしかった先生になる」という考えを持つようになり、今はそれがコーチとしての根本軸です。

これからも全てのアーティストの作品、表現力にリスペクトを込め、今後も色々なものを見たり聞いたりして感覚を磨いていきたいですね。

もちろん、音楽やギターにはじめて挑戦する人とも一緒に、技術と感性を共有し、学び合える関係を築き上げていきたい。

そして最後に…

今の時期だからこそ、例え遠く離れた場所であっても"HOME JAM SESSION"
「音楽は心の栄養」です。



HIROTO TACHIBANA WEBSITE

HIROTO TACHIBANA INSTAGRAM 

↑HIROTO TACHIBANA氏の世界観を表現したイメージキャラクターとジャケットデザイン

HIROTO  TACHIBANAさん、有難うございます。

"音楽の分野に限った話ではない"貴重なお話でした。長期に渡り、ずっこれからも音楽を続けていきたいという思い…。だからこそ行き着く考えなのではないでしょうか。HIROTOさんの自論も含め、そばに居て思った感想です。

例えスランプに陥っても、ありのままに、その状況、心境の中でご本人のベストを尽くし、表現していく。

それら全てがアートであり、HIROTOさんが言うようにアーティストは、それぞれの道具を手に取った瞬間、またはステージに立った瞬間、アーティストだという事でしょう。

ー最後に心に染みるフレーズをいただきましたー

「はじめたばかり(初期)の段階であれ、昔みたいに声が出なくなったとしても、人が何かを表現した時点で、それはありのままのアートであり、そこにはリスペクトの気持ちしかない。その気持ちを汲み取りたい。」

有難うございました。

これもアーティストに限った話ではないですよね。長期で作品を生み出したり、スキルを追求していく場合…、表現は難しいですが、生涯、発展途上であることを認識するような…
そんな感覚なのかもしれません。
 
RYO NAKAYAMA

↑HIROTOさんの演奏中、周りが静まる瞬間がある。演奏に引き込まれていく…